VDIブームに乗って取りあえず製品を導入したものの、設計や製品選びに失敗したというケースは多い。そこでおすすめしたいのがワークショップの活用だ。専門家によって短期間で網羅的かつ効率的に情報整理ができる。

成功する「デスクトップ仮想化プロジェクト」の導入ステップとは?

 VDIの成功事例が多数報告され、その効果を目の当たりにすると、ついつい「我が社も早急にVDIを……」と製品を入れたくなるのが人情だ。実際、システムインテグレーター(SIer)などから「うちならスグに安くVDIの導入ができますよ」というアプローチを受け、その流れで製品選びから始めてしまうケースが多く見受けられる。

 しかしデルでは、業務や現状のシステムを把握し、アセスメントを行って適合性を検証した上で設計と提案、製品選び、構築導入……と進めていく。時に業務や現状把握の段階で「現状ではVDIが不適合」という判断を出す場合もあるという。VDI導入において、あえてシステム導入の正攻法ともいえる方法を、デルがかたくななまでに貫くのは、ひとえに国内外での導入実績、設計手法、現場経験に基づいているからだ。

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 その中で、VDI導入プロジェクトの起点となる「業務とプライオリティの洗い出しと整理」について、デルは無料の「ワークショップ」という手法を用いている。その目的と効果、具体的にどのようなことをするのか、その一例を紹介しよう。

導入検討のキモは「業務区分とIT環境整理」の把握

 実は、この「業務とプライオリティの洗い出しと整理」は、最も手間が掛かり、担当者だけではなかなか進めることが難しい。しかしながら、この部分をきちんと把握していないと、最終的な設計、製品選び、導入において食い違いが生じることになり、プロジェクトの大失敗につながる。まさに「起点」であり「肝」なのだ。

 ユーザーのITリテラシーや利用環境、業務の内容などを把握し、そこに求められるIT環境を整理する。その上で、VDIなどのソリューションを選定し、実際の製品も選定して組み合わせる。起点が間違っていれば、どんなに優れたソリューションや製品も効力を発揮できない。そう考えれば、その重要性が分かるだろう。

 しかし、重要ではあるものの手間が掛かり、さらに社内の関係者も多いため、これら全てを効率的に把握することは難しい。そこでデルでは、短期間で効率的に情報収集と整理を行うことを目的として、ワークショップという形で情報システム部門担当者をサポートしている。

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無料のワークショップで検討要素を整理しながら「全社を味方に付ける」

 ワークショップは、ユーザーやシステムの規模などによって異なるが、大体1~2日程度だ。関係者全てにスケジュールを事前共有し、その場に立ち会ってもらえるように交渉することや、質問リストについての答えを用意してもらうなど、事前の準備をした上で一気に進めるのが成功の秘訣だという。

 当日は、VDIの専門知識を持つエキスパートが同席し、「人(ユーザー)」「中身(データ)」「モノ(基盤)」そして「方針」の4つのエリアにおいて重要事項を網羅的に洗い出し、検討要素を整理する。ホワイトボードシートを壁に貼り、デルの検討要素リストに従って重要事項を書き出して整理していく。

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 2015年2月現在で8社がワークショップを利用しており、「上司や関連部署を上手く巻き込むことができた」や「プライオリティが明確化して納得感が共有できた」など、ユーザーの評価は高い。一番の目的はプロジェクトの起点となる「検討要素出し&整理」ではあるが、その結果として全社関係者の意思共有の機会にもなっているというわけだ。

デルの実体験とノウハウが体系化されたリストで、面倒な検討要素出しをスピーディかつ網羅的に実行

 ワークショップでは、現場やIT環境についての検討要素を網羅的に洗い出し、整理するために、デルの実体験とノウハウに基づいてまとめられたリストを使用している。

 例えば、意外に忘れがちなのが「個人のクライアントPCに入っているデータをどうするか」といった検討項目だ。既存のデータがどのようなものか、それをVDIに移行した後はどこに格納するのか。それらが決まらないうちに端末をシンクライアントに入れ替えてもなかなか浸透せず、下手をすれば既存のクライアントPCとの2台持ちにもなりかねない。

 このように、ついつい置き去りにされがちな項目を一つ一つ俎上(そじょう)に載せて全て可視化していく。この網羅性の担保のために必要な体系化された考え方と、詳細な検討項目リストを併せ持っているのも、ソリューションプロバイダーとして多くの導入実績を持つデルの強みといえるだろう。



「ワークショップ」を受ける? それともまずは「デモ体験」から?

 ワークショップはユーザーの要望に応じて随時開催している。それなりに事前準備が必要となるため、まずは現在の自社のプロジェクトがどのようなステイタスにあるのか、相談してみるとよいだろう。また、「デル・ソリューションセンター」では、ワークショップ以外にも、製品のデモ体験やソリューションの検証、他社製品との比較など、ニーズに応じた情報提供やサポートをしている。「まだワークショップには早い?」という人も、まずは相談してみてはいかがだろうか。

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